経営理念に関する本をよんでいて面白いなと感じるのは、
最終的に似たようなことが書かれていることが多いなぁ、ということです。
裏を返せばそれだけ重要なことがあり、
いろいろな方がそこにたどり着いているということになります。



中小企業の経営者のかたに読んでいただければ非常に参考になることが多いと感じました。

会社がなぜ存在し、何が得意なのか

ということがよくわかる本だと思います。

私が経営者の方とお話しをさせていただく中で、
「他でやっていて流行っているから、うちもやったほうがいいのか・・・」
といったことをおっしゃる方がいます。
もちろん経営者の方の苦労は大きく、さまざまな方策を検討されて迷っている、
方針転換したほうがいいのではないか、と考えられての言葉です。
決して軽々におっしゃっている言葉ではありません。

私は基本的には、「やめましょう」といいます。
理由は大まかに言うと2つあります。

一つ目は、まずは自社の良いところを明確にし、
本当に市場に残っていくことができないのかを検討することが先だからです。
意外と自社の良いところが分かっていないことがあります。
その状態で流行りに乗った変更をしてしまうと、その良いところを捨ててしまうことにもなりかねません。

二つ目は、流行りは廃れる、ということです。
今は良くてもいつかは流行というのは下火になります。
短期的な売上が欲しいからといって、流行に乗ってしまうと、下火になったときにまた同じ問題がやってきます。
下手をすると、もともとあった良いところがなくなってしまい、もっとひどいことになってしまいます。

ぜひとも自社が存在する目的や良いところをはっきりさせて、
社会に求められる会社になるように努める必要がある、ということを理解させてくれる一冊でした。

ご覧いただきありがとうございました。