会計

自分が苦手な分野です。
とはいっても苦手のまま放っておけないので、なんとかならないか試行錯誤しています。

決算書のカラクリがわかる本
田村 仁人
インデックス・コミュニケーションズ
2008-09-05


なので、定期的に会計に関する書籍を読むことにしています。
本書はかなり基本的なことから書かれていました。
それこそ貸借対照表とはなにか?といった項目からです。

その分、深く突っ込んだ内容は少ないのですが、
あらためて自身の知識の確認ができたと感じています。

特に、粉飾決算を見抜くという観点で書かれている部分が多かったです。
個人的には、粉飾決算を見抜こうと思って会計書類を見るということが少ないので、新鮮な感じでした。

私もお客様の会計書類を見せていただき、分析など行います。
そこから経営課題が見えてくるからです。
(もちろん会計書類ですべてわかるわけではありません)

その際には、「実はこの数字、嘘ではないのか?」といった視点は持っていません。
もちろん、「間違っている」かも?と思うこともありますが、
「意図的に数字を偽っている」とは考えないわけです。

経営指標をみて投資をする投資家ではありませんし、
粉飾決算を見抜くのが仕事でもありません。
私の基本的な姿勢でもありますが、
「私はあなた(企業の経営者)を信頼するので、あなたも私を信頼してください」
といつも思っているからです。
経営者と話をする中で、「実は嘘をついているんではないか?」なんて考え出すときりがないですし、
そう考えてしまっては、「本当に企業の発展を促す」手伝いはできないと考えているからでもあります。

そういった意味では、粉飾決算を見抜くという視点を新しく感じさせてくれた一冊でした。
ご覧いただき、ありがとうございました。